〇回にわたる検討を重ねた結果をここに報告します。Ⅰ 検討に当たっての基本的な考え方今日、特殊教育を取り巻く社会的情勢は、国際障害者年の設定やノーマライゼーション理念の広がりなどにみられるように様々な変化をしており、とりわけ一般道民の障害者に対する意識や社会環境の変化とともに、特殊教育にかかわる後期中等教育の役割がより一層重要になってきております。本検討委員会は、障害の程度が比較的重い生徒を対象とした養護学校高等部の整備計画の策定に必要な基本的事項について、「生徒一人一人の将来を見通し、障害の程度に応じた養護学校高等部における三年間の教育の意義を認識し、福祉、医療、雇用等の関係機関との連携を一層深めながら、養護学校高等部の在り方を考えていくことが大切である。」との観点から検討してまいりました。Ⅱ 検討事項検討事項一 〈中略〉対象生徒について1 本道の後期中等教育は、これまで、対象生徒を特定して整備し、大きな成果を上げてきた経過を踏まえ、今後の後期中等教育の拡充に当たり、高等部への進学や福祉施設入所などの状況、障害の程度に応じた教育目標、教育内容等を考慮し、対象生徒の検討を行った。対象生徒対象生徒については、現在義務校で在校教育を受けている生徒を対象として、後期中等教育への進学機会を拡充することを基本としながらも、これまでの本道における高等部の整備経過や教育効果などを考慮し、次の生徒を対象とすべきである。精神薄弱精神発育の遅れが中度以上であり、かつ介護を常時は必要としないで通常の学級において在校教育の可能な生徒肢体不自由肢体不自由の程度が中度以上であり、精神発育987第3節 後期中等教育の機会拡充と特別支援教育への転換
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