密接な有機的関係を保つ経済の原理、政策、歴史、その他諸般の知識を具備せしめ、その運用にふさわしい人格を涵養するならば時代の産業の発達のために要求される人材を相当広範囲に供しえられるであろう。四、学園はすでに大学拡充のために七万五千坪の新校地を確保し、これに必要な講堂、図書館、校舎の一部の本建築を進めている。以上に粗述の経過と理由とによつて北星学園大学は、 現在の文学部のほかに経済学部の増設を計画し、その実現を期待念願するものである。旭川大学女子短期大学部三十周年記念史編纂委員会『旭川大学女子短期大学部三十年史』(北海道立図書館所蔵)〈中略〉一九九三年昭和四七年五月二〇日c 物価、人件費の増加を単に学生、生徒数の伸びによってのみカバーすることは困難であり、四七年度、高校では入学金、授業料の値上げを実施したが、四八年度、五○年度は、学部、短大においても値上げを予定している。これはいずれも学園経営の実情をあきらかにし、学生、生徒、父母の理解と協力求めて実施に移したい。なお、私学経営の維持改善を学費値上げにのみ依存することは、大学、高校教育の普及状況に照らして、教育権を侵し、進学の間口を狭隘にする結果、かえって、経営を圧迫することになっている。本学園としても、いたずらに学費値上げのみに依存して解決しようとはせず、進んで国、及び地方公共団体の再建実施案学費値上げについて学校法人旭川大学理事会 同 再建委員会 7 旭川大学再建案〈一九七二年〉〔三十年史巻末資料 一四、旭川大学再建実施案〕第2節 私立大学・公立大学の整備1007
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