5 偏向教育に抗議〈一九八三年一一月〉た。更に二十三の教科書会社、二百五十一人の執筆者にも、文部省に対してこのような抗議書を送ったので今後、アイヌのことに留意して、執筆ならびに編集してほしい旨の文章と協会を理解するための資料を送付した。偏向教育に抗議アイヌ教育の真の見直しを 札幌市内の高等学校でアイヌ民族を侮べつし、歴史の認識と教育の理念を疑う社会科の授業が行なわれました。これは、その授業をうけた生徒の授業内容のメモを十 書 すが、あまりにもゆゆしき問題であるため、理事会なら月十七日に小川理事が入手したことから分かったことで(北海道立図書館所蔵)北海道ウタリ協会『先駆者の集い』三四号十一月十日一九八四年一月びに支部長会の議を経て、十一月十日、野村理事長、沢井副理事長、森本理事、小川理事の四人が代表して、次のところに出向き、抗議書を手交しました。・北海道知事・北海道教育委員会教育長・北海道立啓成高等学校・北海道高等学校教職員組合・北海道教職員組合北海道ウタリ協会は、先住民族であるアイヌの正しい歴史を学ぶことについては、教育界のみならず行政が果たす役割が多大であるという考えを持っております。このたび、北海道ウタリ協会が入手した札幌市における高校生の社会科の授業内容のメモは、北海道の高校の授業で、しかも社会科の教師という専門分野の立場からの言葉としてはアイヌ民族を侮べつし、かつ歴史の認識と教育の理念を疑う言動であり腹の底から怒を感ずるも抗 議 社団法人 北海道ウタリ協会 1035
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