当時の経済学部教授会の総括責任者の地位と立場にあった林教授が、アイヌ民族に対する差別発言を数回に及んで行ったことが、受講生による証言、さらに録音テープによって確認されたので釈明することを求める。二、林教授は、「北海道経済史は辺境における開発の歴史である。主体は日本人であってアイヌではない。」と云う。「北海道経済史」の講義冒頭に発言した論理上の矛盾に関して、次の(A)、(B)に対して回答を要求する。理論に到達する迄の根拠を学問的に詳細に示せ。であったのか。歴史的事実にもとづいて史観と視点、見解を詳しく述べることを求める。三、さらに、「アイヌの歴史は切り捨てる」と言及した点について。「アイヌ史」はなぜ切り捨てられなければならないのか。現代の視点から、アイヌ民族全体に納得の出来るように説明するよう回答を要求する。四、「アイヌ民族は同化してしまっている」(六月十七日)の問題点に対して、日本国内の少数民族アイヌとして、その存在が学問、学術的に認められないとするならば、その理論的根拠を科学的に明確な回答を要求する。五、林教授が「北海道経済史」講義の中で述べた次の(A)、済史」受講生の証言と録音テープによって証拠として明らかにされている。辱、差別発言として、アイヌ民族全体を蔑視するものであり、一切許されるものではないと判断するものである。 照して、どのような脈絡からすれば次のような発言が行なえるのか。釈明することを要求する。アイヌ民族に対する偏見もはなはだしく、軽蔑、侮さらに、学者、教授としての倫理、モラルの信義に(B) 「辺境における開発の歴史」とはどのようなこと(A) (日本人との)混血には美人が多いから気をつけ1039(A) 「主体は日本人であってアイヌではない」とする(B)、(C)、(D)、(E)の問題点は、既に経済学部「北海道経
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