北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
1073/1232

   「先住民族」とはどういうものか、「少数民族」とはどういうものか、国連での議論など国際的な動向を踏まえてそれぞれの概念を説明し、またこの二つの概念の関係について説明する必要があります。わが国では、こうした基礎的な概念についてさらに啓発を図る必要があると考えられるからです。そして日本が単一民族国家ではないことを示し、和人がどのような立場で日本という国を構成しているのかを考えさせるような工夫が必要です。先住権の問題は、アイヌ民族の権利を求める運動の歴史のなかで、重要な位置を占めています。そこで、先住権の一般的な概念や国際的な議論・施策の動向を説明したうえで、「アイヌ民族にも先住権を求める意見があり、政府との交渉が行われてきている」という趣旨の記述を行いました。(北海道立図書館所蔵)1057

元のページ  ../index.html#1073

このブックを見る