新される条件下にあるのが状態である。しかしこの決定はあくまで国が定める法の制限下にあることは当然である。北海道教育委員会は、この法の内容に北海道の教育目標をもりこみ、更に具体化して教科の目標ならびに各学年の目標を基準として示すことが、現場の教育を推進する上に必要であると考え、これが研究のために昭和二十五年度より三カ年に亘る教育課程編成の事業計画をたてたのである。さいわいにも依嘱した各委員の努力により順調に研究が進み、昭和二十六年度において北海道学校教育目標ならびに小、中、高校の学校種別目標の決定、公表をみたのである。本年度においては更にこの目標に基き教科の一般目標ならびに各学年の教科の具体目標の決定をみたので、これを印刷に付し、広く教育実務者の参考に供するとともに各学校における教育課程の改善に寄与するところあらば幸甚と考え発刊する次第である。〈中略〉〔農業科〕農業科教育目標の設定についてまえがき高等学校農業課程においては、他の教科と同じように教科の立場から一般、学年の目標を設定することとした。本道の農業課程には農業、畜産、林業、農業土木、酪農、園芸、農村家庭の七コースを有しているが、それぞれのコースで教育する農業教科の目標はここで設定したものと合一するものである。一、目標設定のよりどころ 部省が発行した高等学校学習指導要領農業科編の「高等学校における農業教育の一般目標」に示されており、又各地区で行われた中等ワークショップの農業班、I〈中略〉昭和二十八年三月北海道教育委員会教育長 高等学校農業科の一般目標は、昭和二十七年度に文鎌塚 扶 1066第2部 教育 第10章 職業教育・職業訓練・就職
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