北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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EFL、北海道総合開発計画(教育計画)及び道教委、農業部会共編の手引書などにもその目標が示されている。この両者を基調として本道農業の諸相を加味し本道に最も適合した目標の設定を意図した。二、基本方針農業科目標の設定は、どの程度の教育内容をもつてどうゆう人を育成するか、換言すればどんな知識技能態度をもつた人をつくるかと云うことをきめるにある。又農業教育の目標が在学中の生徒の教育であると共に将来の農業担当者の質を決定するものである。本道の実情からして直接現場技術の指導者又は実務者となるとともに農業の経営管理の担当者となる場合も多い。之等の点より本道農業科の教育は、経営能力を充分身につけ、しかも広い専門的な基礎技術をもつた者の養成をめざすことにした。又農村家庭については農業科と家庭科が混然一体となつて将来の農村生活改善を図る婦人の育成を目標とするので、農業科の一般目標から縁遠いようであるがその狙いは合一するものである。の融通性をもたしたのであるから本質的なものさえ失わねばむしろ、課程の目標において性格がはつきりすると云つてもよいであろう。三、一般目標の主眼点第一目標第二目標一般目標は広い基底を示したもので各課程目標設定従来の農業実務者には知識的に技術的に、優れた水準を保持している者が相当数あつた。然しながらその指導性の有無となると極めて貧困である。そこに農村建設の不調和が生じて来たのである。農業科の第一の目標として目標をはつきりつかみ指導性をもつた人間の啓培を図ることとした。農業は自然、社会、経済を主体とする有機的な企業である。これらの組み合せから起つて来る現象が、農業の行為となつて表れるのである。このような関1067      第1節 職業教育

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