人本位となりつつあることは遺憾である。特に実習、1068クラブ活動にこの点の強調が涵養である。農業の基調をなすものは農村である。又農村に文化の高い生活が生まれない限り農業の振興は図れない。力強く明るい農村文化の建設に役立つ能力を啓発するのが主眼である。総括して、経営能力と生産技術と農業精神が相互関係を保つてはじめて農業教育の目的が達成され、農業人としての人間像が創られてゆくのである。これは一般目標の六項目を学年の発達に応じてその程度を示し若干具体性をもたせたものである。従つてその狙いは一般目標と同様である。学年目標は生徒の発達段階、農業教科目標、関係普通教科の関連を考慮して設定した第一学年では基礎的要素的な知識技能の習得を主係から生まれた農業の諸問題を正しく理解し、判断し、解決する能力を養うことに主眼がある。第三目標農業実務者は、それが自営者であろうと、技術者であろうと、農業経営が十分に出来る能力をもつていなければならない。そのためには科学的な知識を能率的に発揮するための知識の習得が必要である。この場合の農業経営とは単なる農場、家畜の経営をさすばかりでなく林業、農業土木の作用する焦点をさすのである。第四目標基礎的技術の習得に主眼がある。それぞれの分野とは各科目及びその組み合せによつて生ずるコースの分野をさす。第五目標農業は永続的な企業であるから、その実務者は特 近年誤つた考え方から農業実務者が勤労をいとい個に勤労を尊び協同と奉仕の精神を養わねばならない。第六目標四、学年目標学年目標の設定について第2部 教育 第10章 職業教育・職業訓練・就職
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