北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
1085/1232

3 基本構想と方針とし農業の現実的な状態を把握することにより自己のとるべき態度を涵養するのに主眼がある。第二学年では第一学年の上に専門的な知識技能を習得しその実践者として必要な力を養うに主眼がある。第三学年では第一学年第二学年の積み重さつた力   農村の生活、文化、経済の向上に資するような力のを基にして農業の実践者としての知識技能を駆使し、養成に主眼がある。B 綜合開発を促進するための教育計画 「昭和三〇年度教育行政方針」及び「私学振興」の行政方針は一般的なものである。けれども北海道が二六年北海道教育委員会『北海道教育第2次計画書』(北海道大学附属図書館所蔵)一九五六年以来総合開発計画が進行中であるのでこと更らにその中に開発促進のために項目を挙げてなくとも実際には開発促進に寄与する教育が行われていることは云うまでもない。そこで総合開発委員会教育分科会では次の「総合開発を促進するための教育計画」を決定した。一、基本構想新しい教育計画は教育基本法の精神に則り、第二次総合開発計画の一環として次の要件をみたすものでなければならない。綜合開発を促進するための教育計画小学校、中学校、高等学校においては昭和二七年度北海道教育委員会が策定した「北海道教育課程」の五つの観点によるものでなければならない。中学校、高等学校の産業教育の分野において、また社会教育職場教育における産業人の養成においては、次の点を考慮しなければならない。新しい教育計画は総合開発の一環として開発を促進するためのものでなければならない。(2) (イ) 1069(1) 第1節 職業教育

元のページ  ../index.html#1085

このブックを見る