7 社会の変化に対応する職業学科昭和三十六年二月二十五日北海道教育委員会委員長 昭和三十六年度中においては、本道工業高等学校増設 記北海道知殿殿 拡充の一環として、少なくとも札幌地区に、機械系、電気系、化学系ならびに建設系の諸学科を有する道立工業高等学校を設置すること。第1 職業教育の改善の視点北海道産業教育審議会『経済社会の進展に対応した本道高等学校における職業学科のあり方について(中間報告)』一九八八年(北海道大学附属図書館所蔵)北海道産業教育審議会 会長 事 町村金五 川村 秀雄 本道高等学校における職業教育は、これまでにも生徒の能力・適性等の伸長と豊かな人間性の育成に努め、地三井 透 域社会の要請に応え得る人材の養成を目指しており、特に、職業学科においては、将来の職業に必要な基礎を養うとともに、実験・実習など実際的、体験的な学習を通して望ましい勤労観や職業観の育成を進めてきた。しかし、今日においては、高度な技術革新に基づく産業構造や就業構造の変化、高齢化の進行さらには情報化、国際化、サービス経済化の進展など経済社会が大きく変化している。一方、高等学校教育の普及に伴い、普通科志向の風潮などもあり職業学科に入学する生徒の能力・適性等が著しく多様になってきている。このような時代の変化に対応して、職業教育においては、次のような視点から改善を図る必要がある。1 を中心とする技術革新の進展は、地域産業のあり方を大きく変えようとしている。さらに、情報化、国際化産業経済の変化への対応マイクロエレクトロニクスやバイオテクノロジー等1073第1節 職業教育
元のページ ../index.html#1089