北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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9 職業系高校の統合の事例以上の、陳情の経過はあったが、高校入学生の将来的な減少は避けられず、工業課程閉科を迎える事態となり、昭和六一年四月一日を期して、電気科を普通科に学科転換、機械科の募集停止に至った。これを受けて、校内での組織づくりがなされ、六二年一一月一六日から閉科完了日までを設置期間とする「工業科閉科に伴う対策委員会」の設置案が審議され、ここに対策委員会の発足となった。その仕事として、管理換えの措置等についての方策は、職員会議で協議され、別表〈略〉に載せた施設転用が決められている。なお、対策委員会の担当委員として、次の構成が決まり、三月一〇日の卒業式に続いて工業科閉科式を迎えたのである。留萌第一学区高校問題研究会(二高研)「留萌職業高等学校(仮称)の基本構想」一九九五年(北海道立図書館所蔵)我が国の技術革新の進展、産業構造の変化、情報化、国際化、高齢化等の社会における、個性化・多様化を重視する高校教育の改革が進められている。高等学校の職業教育においても、一層の活性化を図り、活力に満ち、魅力ある教育を展開し、自己教育力や創造力を有し幅広い教養を身につけた、スペシャリストを積極的に養成することが求められている。また、高等学校の職業教育は、地域の産業と深くかかわっており、卒業生が地域の基幹産業の推進者として活躍できるよう、学科・コースを設定した。さらに、高度情報化社会に主体的に対応できるよう、情報教育の充実を目指している。このようなことから、留萌第一学区高校問題研究会では、留萌職業高等学校(仮称)のテーマ、基本理念及び学科・コースについて次のように決定した。1 2 ① テーマ:豊かな郷土、羽ばたくスペシャリスト基本理念:社会の進展に主体的に対応できる ストの育成スペシャリ1075   第1節 職業教育

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