北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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企業内学校の沿革二〇〇〇年四月 職業能力開発大学校は、企業や産業界からのニーズに対応して高度な技能や技術などを持った人材を育成するために設けられた職業能力開発法に基づく労働省管轄の大学校であり、雇用・能力開発機構が設置、運営しています。Ⅰ 沿  革      本校は、昭和三六年三月二二日、胆証第五一二号によまえおきり北海道知事から認可の指令をうけ、同年四月一日、学校教育法第八三条に基づく各種学校(三年制)として発富士製鉄室蘭高等工業学校『要覧』一九六二年称を北海道職業能力開発短期大学校に改める北海道職業能力開発大学校開校(北海道立図書館所蔵)足した。その前身は〝輪西工業学校〟であるが、この形態は二年制の各種学校で、さらにこれは〝室蘭製鉄所従業員教習所〟にさかのぼることができる。室蘭製鉄所従業員教習所は、昭和二〇年一二月に設立された、養成工教育を目標とする二年制の技能者養成機関であり、爾来、ひたすら当所明日の後継者を育成してきたのである。昭和二五年四月、当所においては〝輪西工業学校〟を開校して、技能者養成を学校方式に改めた。そもそも同校設立の意図は、当時当所の母体日本製鉄株式会社は、過度経済集中排除法の適用するところとなり、四社に分割され、当所は富士製鉄株式会社に引き継がれた。このようにして、当所においても民間企業として新たな気構えのもとに発足する必要を生じたわけであるが、技能者養成方式においても、「養成工方式」の旧態より脱皮して、本然の「学校方式」にかえり、効果をいよい108615 第2部 教育 第10章 職業教育・職業訓練・就職

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