北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
112/1232

① 小さな小供が多いので一日のび、二日のびてつけられなかつた。② 農繁期は字など書くひまがなかつた。③ ペンやエンピツなどで字をかいたことがない。④ 帳簿の紙がわるかつたため、かくときにやぶれていやになつた。このような理由ですが、めいめいの心がまえがたりなかつた。という結論になつたのでした。それでは最後まで記帳した方は、どのようにしてつけて来たのでしようか。次のようなことがわかりました。① 子供が大きく仕事にゆとりがあつた。② いそがしいときは、中学生や高校生それに小学校の高学年の子供にもおぼえがきとしてつけさせた。③ 最後までつけようというかたい心がまえがあつた。そこで今年は、去年のことをかえりみて、次のようにしています。◎ 主人や青少年に又中学生や小学生にも手伝つてもらう。そしてやろうという心がまえをもつ。◎ このようにあらためて、今年の家計簿記をつづけております。わたくしども農村の生活が一年一年くるしくなつて来ております今日、わたくしたちの手で出来る手近かなことからと、わたくしたちの、クラブ活動は小さなあゆみをつづけておりますが、やがて五年後十年後の理想的な農村生活をゆめにえがいて、十九人のクラブ員が力をあわせて進んでおります。記入のしかたを家計費目別に分けてつける。(北海道立図書館所蔵)96第1部 社会・文化 第2章 農山漁村・炭鉱の生活【農山漁村の生活】    

元のページ  ../index.html#112

このブックを見る