北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
1136/1232

8 農村青年建設班女子として建設班に入り思うこと幌延町は道北天塩川右岸の地域を占めてサロベツ原野と称される大半が泥炭湿地より構成される総面積五七三・三七㎢を有する純酪農地帯であります。現在農家戸数四○○戸、総耕地面積は二、六○○haで牧草が八五%を占め乳牛総頭数は三、三○○頭を数え年々増加の一途を辿つております。さて、私が農村青年建設班に参加して思うことを卒直に申述べてみたいと思います。私は一昨年中学校を卒業と同時に両親と共に農業に従      方の御指導によりプロジエクトやクラブ活動を行なつて事し、その傍ら酪農学校通信教育や農改普及所の普及員北海道農村青年建設班連絡協議会「農村青年建設班の活動」(置戸町「昭和40年 綴」所収)一九六五年二月幌延町建設班 〔人 農業学園関係参りましたが、それにしても話合いの場が少なく何かみんなから取り残こされて行くような不安感におそわれておりました。丁度隣りに昨年建設班に参加した先輩の言葉を思い出し、二年目の建設班に参加したのであります。合宿に参加した人は男子一四名女子三名であります。合宿は始め名〕 てであり不安と期待が体一ぱいおゝつておりましたが安心したことは、昨年建設班に参加した人が四、五人参加していたことです。それと年令が一六才~一八才までで同じ位の人達であることでした。初めの二、三日はあまり話しい)はしませんでしたが、自然と団体生活に慣れてきたのでしようか、先輩を中心に活発になつてまいりました。特に話合いの時、レクリエーシヨンの時など、私の気持は晴ればれとしてくるのでした。炊事については今年は炊事婦がきておりますので講議も欠さず出席出来ましたが、やはり女子として責任を持たされない淋しさがありました。特に本年度はトラクター実技が主となつておりました(ママ1120第2部 教育 第11章 社会教育

元のページ  ../index.html#1136

このブックを見る