女性史を学ぶましたが、道博物館協会長の立場で私も加えられ、七月一○日第一回の審議会が開催され、つづいて一○月一六日第二回会議、一一月本州の施設視察員が四名あげられ、北大高倉新一郎教授(図書館)北大横山尊雄教授(建築)道文化協会長九島勝太郎氏(文化会館)の三氏に不肖(博物館、美術館)も加えられ約一○日間視察してまいりました。三八年二月二一日第三回審議会に於て博物館、美術館の報告を私が開陳しました。美術館の必要と同等に消滅破壊散失する文化財の保存の急務と北海道の特色ある人文自然の資料を収集陳列する文化観覧施設としての綜合博物館の緊要性及び年毎に増大する観光産業の文化資源整備の立場から、美術館部門、民俗部門、考古部門、拓殖史部門、自然科学部門、産業部門を抱括する道立総合博物館の構想を私案として立案して道教育に提出しました。三月二八日には折から開会中の道教育委員会の席上に五人の代表に加わり三七年度の審議の結論を答申しました。道立博物館の設置は我が協会の宿願でありますが、同時に北海道文化財保護協会の三月九日の総会に於ても議題となり、我が協会の方針を述べて保護協会と協力して道立博物館建設期成会の早期結成を要望しました。三月一○日は道立図書館を会場として我が協会の役員会を開催、網走米村、苫小牧小野、旭川佐藤、帯広松井、札幌円山動物園中川、小樽永井、小樽水族館播摩、釧路片岡、遠軽遠間(オブザーバー)稲垣道社会教育課長、宮崎社会教育主事の各氏と一二名の出席の会議をもち、前日の保護協会の総会に附随して道立博物館設置期成会の件を附議しました。昭和三八年度の我が協会の主要な問題の一はこの件に かかつておることを御賢察の上一層の御協力をいただきたいと念願致します。北見女性史研究会『北見の女』創刊号(北海道立図書館所蔵)一九七四年七月113919 第6節 博物館と郷土史・民衆史に学ぶ活動
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