北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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戌厚第一○六五号昭和二十一年十一月四日北海道庁 家庭学校社名淵分校長 少年教護院の管理及院生教護の刷新に関する件標記の件については格別な配意がなされてゐることとは存ずるけれども最近厚生省に於て調査した処によると一、二の府県に別紙の様な事例があつたとの趣であるから実情再検討の上改善を要すべき事項については格段の努力をもつて解決に当られたい事例A某学園(特に名称を秘す以下同じ)少年教護院の管理運営及び教護の刷新北海道庁教育民生部「少年救護院の管理及院生教護の刷新に関する件」一九四六年教育民生部長  殿  手()手に熱意が足りない全般的には概ね良好であつたが左の諸点について留意を要する㈠ ㈡ 印 ㈢ ㈣ ㈤ B某園特に悪かつた。㈠ ママ石鹸、D・D・T、電球等、入浴用燃料について県庁に配給申請を出すのを怠つてゐる等必需品の教護教育に差向き必要のない高級な器機類が備品としてあつたが差向き必要な備品類を取代へるべきである院内衛生状態は比較的良かつたが、便所が不潔であった。水道管が破損して洩水してゐた。水道管の入手について県に於ても特別に留意すべきだ。院内教護内容に宗教的情操の陶治、責任、観念の確立、社会的順応性の附与と云ふやうな部面が欠如してゐる不良性のない戦災孤児が二名乃至四名収容されて3 少年教護院の管理運営1179第1節 占領下における少年矯正・少年教護(2) 

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