北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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〈巻頭言〉 公教育導入は一合目二月十日、厚生省において、育成課と全教協役員会と      種の検討を重ねて、四年六月、全教協会長より、公教育の合同検討会が持たれました。課題は公教育導入についてであります。すでに、平成二、三年度にかけて、全教協ではこのことの検討委員会を設け、全国調査など、各導入については、法改正もしくは国の強い指導を望む旨の要望書を厚生省に提出しました。その際、厚生省と全教協の意志統一をはかるための会合を持ちたいという申児童福祉法改正に向けての動き東北・北海道地区教護院協議会『北方教護』平成四年度三・四合併号一九九三年三月東北北海道地区教護院協議会長  社会福祉法人北海道家庭学校長  入れをし、それが実現の運びとなったものでした。会合検討会には各地域でのその後の動向などの情報を交換したいということで、東北・北海道地区であらかじめ各施設からご報告をいただいたものは次の通りでした。福島学園。現在のところ全く公教育導入についての話し合い等は行われる予定はありません。杜陵学園。昨年春の本庁児童家庭課との話し合いでは、手始めに福祉と教育サイドとの懇談会のようなものの設定をとの話題が出たが、未だ基本的な面で不透明な点が谷 昌恒 多く、むしろ問題点・矛盾点と慎重論が出され、凍結の状態。その後の進展はありません。ただ週休二日完全実施と学科指導の充実という面から、五年度、学科指導員(非常勤)三人から四人に一人増となっています。本県の場合、取組そのものに苦慮している実情です。朝日学園。生活福祉部内部の話しに止まっている。(1)過去一、二度、学園からの働きかけで、本庁児童課と教育庁指導課の間で話し合われた経緯はあるが、経緯の糸口を見出せないまま現在に至っている。(2)近年、在籍問8 公教育導入は一合目1191第3節 少年矯正・教護事業における制度改革の動き(3) 

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