令和二(二〇二〇)年初頭より新型コロナウイルス感染症が流行し、日本社会全体が機能麻痺するような事態に直面しました。道史編さんも大きな影響を受け、令和三(二〇二一)年にかけて資料収集活動が停滞することとなりました。調査研究委員の多くは大学教員ですが、それぞれが勤務大学で同感染症対応に追われることとなり、それも編さん活動を難しくしました。しかし、次第に同感染症の流行も落ち着きを見せたことから活動を再開させることができ、当初予定より進行が遅れたものの、予定年度に刊行に至ったことは幸いでした。なお、諸事情により編集の途中で委員の退任と交代がありました。牧野誠一委員は令和二(二〇二〇)年をもって退任され、障がいのある子供の教育分野担当は翌年から藤根収委員に交代しました。また、安宅仁人委員は令和四(二〇二二)年初頭より編さん事業への参加が困難となり、教育運動の一部と高等専門学校の担当は横井と光本滋委員が引き継ぎました。新型コロナウイルス感染症という思わぬ事態に加え、委員の退任等もありましたが、本巻が刊行にこぎ着けられたのは、編さん室職員が本巻の構成から資料の調査・入手や選定、筆耕、校正に至るまで全面的に委員をサポートし、手間のかかる作業に取り組み、時に適確なアドバイスを出してくれたおかげであることも最後に記しておきたいと思います。令和六年(二〇二四年)三月敏郞 社会・教育・文化部会長(教育小部会長) 横井 あとがき1199
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