生活における共同化の推進と共同炊事の試み自分自から進んで農業を……と云う人もいるだろう。進んで農業を……と云う女性もいることは、私達に取って光栄とする所です。中には又、嫌いだと云っていた女性も最后には農家の嫁となるのが現実では無いでしょうか。素直に申すならどうせ農家の嫁となるのであったら、どんなに農家が嫌であっても、あまり口に出さぬ方が利好ではないでしょうか。しかし、親達は娘は町へやり度し息子には農家からもらわねば、と云う事が今迄の現実だと思います。此の様な話はどう有れ、そこで私達は嫌いと成る原因を話合い住み良農家作りに手を取り合い文化生活に遅れない様な農業を築こうではありませんか。そして、大きな希望を持って進める様、お互に努力しようではないでしょうか……。(千歳市立図書館所蔵)(ママ)昭和四十九年度空知農業改良実績交換大会農家生活改善交換研究協議会1 私達の住む西南第五機械利用組合は、滝川市江部乙市街から約三㎞程南に位置し、農家戸数一二戸で構成され、水田単作地帯であります。組合設立は、昭和四六年二月で道営圃場整備事業を契機に発足しました。この年、組合内で離農される方がありましたので、その住宅を会館として買い上げし、組合共同炊事を実施して滝川市江部乙町西南第五機械利用組合 地域の概況問題状況への対応と対策北海道空知支庁経済部農務課「農村婦人活動促進事業」一九七五年〔人 名〕 11 114第1部 社会・文化 第2章 農山漁村・炭鉱の生活【農山漁村の生活】 (3)
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