出稼からの脱却を目指す漁村の村づくり運動〈中略〉(北海道立文書館所蔵 三日から六月八日までの一七日間、合計三二日間となっております。4 共同炊事実施結果共同炊事実施結果は、大変好評でした。最後の日 になりますと「共同炊事も今日で終りか、残念だなぁ」との声がでて来る程でした。共同炊事が終ってから、全員で反省会をしましたが、まとめてみますと次の様になります。〈略〉5 今後の課題一貫した機械化体系の中での共同炊事は、給食センター方式に移行春野菜の共同栽培共同炊事場施設を利用し、保存食の共同加工間もなく、私達の活動する時期となりますが、一年目の経験をいかし、共同で楽しい農村作りに励んでゆきたいと思っております。A一一 - 二 三八七六)一 ここは函館市内の東部にあって、南は津軽海峡に面し、海岸線約二キロ、背面に山林一、二〇〇ヘクタール、農耕地二六〇ヘクタールをもっています。地区総戸数二九七、うち九五%が漁家で、無動力船二五二隻、船外機船一二一隻をもち、一トン未満の漁船でコンブ、ワカメ、ウニ、タコなどをとっています。また近年、後背地を利用してアスパラガス、トウキビなどの作物、短角牛の飼育、鶏卵の生産など農漁兼業形態で経営規模の拡大に努めています。二 地区の漁業は前述のように藻類が主体で、これを採取漁業地帯の住民運動出稼ぎから脱却する村づくり運動函館市石崎地区村づくり推進協議会 地域の概況むらづくり運動へ北海道・北海道新生活運動協会『住民運動の歩み』 一九六九年12 第2節 高度経済成長期の農山漁村社会(3) (2) 117(1)
元のページ ../index.html#133