北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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りましたが、昨年漸く漁港背后地三七、〇〇〇㎡を取得することが出来ましたので、今春町、漁協が一体となり、漁協系統団体並びに道の強力なる御指導御助言により、散在している漁家を漁港周辺に集約し土地の高度利用および生活の合理化、生産の共同化促進を図るため、音標岬漁家団地計画を樹立、三ケ年計画の中第一年度分の団地造成事業を実施した次第でありますが、町も関係漁民も前例のない事業であり、各種事業費が相当額にのぼり、財政力の乏しい町、並びに漁業者のみの力では計画達成が困難でありますので事情洞察下され下記の点について、特段なる御配慮を仰ぎ度く茲に御陳情を申し上げます。1.金融措置について個人住宅建築資金の融資に対し、利率年五分を限度とし是を上廻る利子については利子補給等の特別助成措置を講ずる様御願する。漁家団地形成事業に最も身近かな北海道信用漁業協同組合連合会のプロパー資金は現行制度では末端金利が非常に高いので是についても利子補給を御願2.団地造成費に対する助成について3.移転者に対する助成について4.建売分譲住宅について5.給水施設についていする。近代的漁家団地造成の一環として団地内の舗装道路新設工事を始めとするその他各種の工事費が多額にのぼり、町の財政的負担は勿論、更に団地内に入居する者の負担も大きいので、是を軽減する為団地造成費に対し助成を願い度い。生活環境改善、生産性の合理化の為、漁家団地に移転するには一時的に相当多額にのぼる経費を要するので是に対する助成措置を御願する。現在の経済力では自力で住宅建築が困難である者がいるので、建売分譲住宅等の方法で、長期低利分割支払の住宅建設を御願する。現在(四三年度)暫定措置として農業用水を用いているが、牛乳頭数の増加及び団地内えの計画戸数第1部 社会・文化 第2章 農山漁村・炭鉱の生活【農山漁村の生活】(ロ) (イ) (イ) (イ) (イ) (イ) 120

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