北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
140/1232

本町は馬鈴しょ、稲作、てん菜、アスパラ、酪農、林業を中心とする第一次産業を主産業として、第二次産業としては農産物製造加工業、スキー製造業、建設業、製材業、第三次産業は商店が主で、サービス業、運輪、通信等がある。町民所得は納税義務者一人当り三五四千円(昭和四三年)である。第一次産業就業人口は昭和四三年で全就業人口の四〇・四%で年々減少している。また最近の若年労働力の他地域、他産業の流出により老齢化の傾向があり、その質的低下はいちじるしいものがある。第二次産業、第三次産業の就業人口が第一次産業とは対照的に増加しているが、これは製造業、建築業の拡張、充実によるものである。第二次産業については羊蹄山裾より大量の地下水の湧出があるので、この清涼水を利用する工業誘致を企図している。第三次産業については現状を今後も維持することは容易でないので将来発展に多くを望めない。① ② 〈中略〉京極町財政の状況行政の状況財政の状況歳入総額は、昭和四二年度の二億四、七四四万円から昭和四四年度には三億四、〇三九万円へと約一・四倍に増加した。しかし自己財源である地方税の伸びが低く昭和四三年度に比べて昭和四四年度は減収している状態である。また歳入総額に占める地方税の割合は昭和四二年度の一三・八%から昭和四四年度には一〇・六%へと低下しており、歳入の八一・六%は地方交付税、地方債、国、道支出金によつている。普通建設事業の歳出総額に占める割合は、昭和四二年度の四二・九%から昭和四四年度には三六・八%と低下している。これは昭和四二、四三年に於いて庁舎建設によるものであるが、しかし依然として義務的経費が歳出総額の五〇%以上を占めている。振興の基本方針第1部 社会・文化 第2章 農山漁村・炭鉱の生活【農山漁村の生活】(4)        (3) 124

元のページ  ../index.html#140

このブックを見る