北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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中国人・朝鮮人の騒擾 〱(ママ華、鮮人の騒擾激化 米軍、治安維持に好意ある援助本道石炭山の朝鮮人、華人関係騒擾事件ならびに罷業事件は十五日大夕張炭礦に発生したほか現在では表面的には一応少)康状態にあるが部分的には未だ日本人との小競合や日本人住宅への侵入、配給所への侵入、物品強奪、日本人個人に対する宿怨の報復事件等が発生、しかも治安は維持されてゐないため日本人の生命財産についての朝鮮人・中国人の動向『北海道新聞』一九四五年一〇月二一日出炭僅に廿万噸不安はいよすに至つて十月中の出炭は二十万噸を維持し得るか得ないかといふ極めて憂慮すべき事態に立ち至り、治安維持に対する道庁長官の無施策はこれが無能振りを各方面より非難されてゐた。米軍側では米軍の名で 『石炭を掘ることはアメリカ軍にとつても朝鮮人、支那人にとつても必要であり働けば賃金は保証される』といふ趣旨の立札を各石炭山に立て騒擾や罷業の防止に一と役を買ふことになりかくて治安維持の第一歩は米軍の好意ある援助により踏み出されることになつた北海道)地方鉱山局調査によれば本道石炭山における朝鮮人、華人関係騒擾、罷業事件は終戦以降二十日までに十六件を数へ事件発生当時の参加朝鮮人、華人は合計一万一千百二十七名となつてゐるが内訳次の通り(ママ〈中略〉〈中略〉罷業等既に十六件濃化しこれが出炭に多大の影響をおよぼ【炭鉱の生活】第一節 占領下・復興期の炭鉱21 137第1節 占領下・復興期の炭鉱(1) 

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