北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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人に達していない。美唄の縮小案が八月にはいつて提示されるもようで、会社側は分離、人員半分削減の方針といわれる。昨年末一〇、四九五人だつた労務者数は就職あつせんに応じた者などもあつて現在一〇、〇九二人となつている。三菱=美唄、芦別で一、一五〇人の退職募集をする合理化案を四月末組合側も了解、退職者は目標を上回つた。昨年末道内労務者は八、九〇〇人、六月末現在は七、三〇〇人。住友=会社の安定計画案に対し、組合側が各山元別の長期計画を要求、奈井江砿について坑外夫一〇四人の減員などを含む案が四月に労使間で話し合いがついた。奈井江以外の合理化については七月にはいり会社が一応全部を白紙に戻した。道内四山の労務者は昨年末七、四六一人六月末現在七、〇八二人。北炭=長期計画を現在労使協議会で検討中。昨年の三山分離で一段落したあとだけに大きな動きはなく、労務者数は昨年末一六、三〇〇人、六月末現在一六、二〇〇人。雄別=雄別、茂尻、尺別三山についての合理化案をめぐり労使間で四月末一応了解ができ、この結果三八〇人の退職申し出があつた。その後賃下げ、合理化案の実施方法などにつき話し合いを続け五月末解決した。昨年末四、〇八六人の労務者が六月末三、五五一人。太平洋=坑外分離などを除きだいたい会社案通りの合理化案が四月末労使間で了解され退職募集が行なわれた。昨年末三、六四二人の労務者が六月末現在三、四六三人。古河=昨年一応希望退職などをすませたのでことしにはいつてからの動きはなかつた。労務者数は昨年末五七五人、六月末現在五七四人。明治=昨年中に一応の合理化をすませ、ことしは問題       なかつた。労務者数は昨年末一、九四八人、六月末現在一、九二二人。(北海道立図書館所蔵)151第2節 高度経済成長期の炭鉱の生活

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