北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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8 道内初のスーパーマーケット9 お客が商品を選ぶ帯広フードセンター 生活必需品のうち食料費は消費支出の五割二歩に相当し、これに副食、日用品を加えるとかなりの数字に達するが、これを廉価で消費者に配給しようとセルフサービス販売方式を採用する帯広フードセンターが近く帯広に誕生、八月一杯には開店することになった。このセルフサービスとは自身でサービスを行うという意味で、商人が品物を渡さず、お客さん自身が自由に自分の好きなものを選ぶことが出来、この種店は全国で三百店以上もある。またフ()ルフサービス店は売上げが上昇しても人件費は少しも変らず、この面だけでも商品の値 セ   『北門新報』一九五八年七月九日近々帯広に誕生段を安くすることが出来、お客自身が選ぶために安心して買うことが出来るという利点がある。真駒内団地の開発が計画された、昭和三三年当時の札幌市を中心とする周辺の住宅事情は深刻で、約二万戸が不足し、以降毎年の需要増は約四、九〇〇戸と推計されており、また、札幌都市圏が無計画に膨張していく事態に対応する必要に迫られていた。このため北海道においては札幌市に隣接する、札幌郡豊平町字真駒内所在の道有地を提供し、道営による住宅団地を開発することとなった。大型団地の開発〈一九五八~七二年〉第1章 真駒内団地の開発1.団地開発の目的北海道住宅都市部総務課開発事業室『住宅団地の開発』一九九一年(帯広市図書館所蔵)第二節 高度経済成長期の都市化と都市生活第1部 社会・文化 第3章 都市化と都市の生活188

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