北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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都市基盤整備(バスの運行)の要望新団地の開発は、この地域に志向している宅地需要を誘導するとともに、計画的に工業団地の開発を推進することができること。イ.大量輸送機関としては、昭和四七年までに国鉄千歳線の複線、電化が予定されており、札幌駅まで二〇数分の所要時間となること。(北海道立図書館所蔵)昭和四〇年四月一五日北海道中央バス株式会社札幌地区営業部長 千歳市北信濃地区集団住宅代表「北信濃地区住民のためのバスの運行等に関する請願書」加藤信吉  殿   千歳市北信濃地区集団住宅代表 一九六五年私達の居住する北信濃地区は従来自衛隊北千歳駐とん部隊及び数十戸の農家よりなつておりましたが、昭和三七年より住宅地として発展し、現在五つの団地に約二五〇戸が建設され、本年度は都市計画による区画整理、小学校の建設、住宅の逐次誘致等急速な発展の一途をたどつております。(別紙北信濃地区分譲図〈略〉参照)しかしながら現在私達の足ともいうべき交通機関はただ一つ、貴社のバスに頼つているのみでありますが、これがための北千歳自衛隊前停留所は普通バスだけしか停車せず、千歳市内及び札幌市への往復には極めて不自由をきたしているのであります。特に風雨雪の中に三〇分~四〇分も待つこともあり、ましてや子供の手を引き或は子供を背負い寒風雨雪に耐えて必死になつている時、急行・特急がむなしく過ぎ去つて行く事が多くこれ等バスを待つ人々の心は暗く苦痛に耐えがたいものがあります。北信濃地区住民のためのバスの運行等に関する請願書10 第2節 高度経済成長期の都市化と都市生活191

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