北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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1.この調査は、人口一〇万以上の七市の満二〇才以上の男女個人一、〇〇〇人を対象として実施し八二八人に面接し回答をえて作成されたものである。(都市生活)2.住まいに不満のある世帯は、四七%であり、札幌市では、五一%が住宅の悩みを訴えている。世帯収入が三万円~五万円のものに住まいの悩みが最も多い(五二%)が、八万円以上の収入があるものでも、その四二%が住まいに困つていること、不満があると回答している。3.住宅の悩みの内容は、持家世帯(四五%)では、①老朽(一六%)、②日当たりが悪い(一一%)、③狭い(九%)であり、持家以外の出()帯では、①狭い(三一%)、②日当たりが悪い(一五%)、③設備の不合理(一四%)である。4.ここ一、二年のうちに移転を計画しているものは、全体の一三%であるが、持家以外に居住しているものでは二一%、なかでも個人経営アパートに住んでいるものでは、その三九%までが移転を考えている。5.居住している市のよい点を聞いたところ札幌市では、①交通の便がよい(六三%)、②教育に好都合(四八%)、③ガス・水道など生活環境がよい(二四%)の順、札幌市以外の市では、①交通の便がよい(三八%)、②住民の人情・気風がよい(二七%)、③川や公園など自然環境がよい(二六%)の順である。6.居住している市のよくない点については、①道路が悪い(四六%)、②公園・緑地・遊び場が悪い(一七%)、③ゴミ・し尿の処理が悪い(一五%)の順であり、札幌市とその他の市に順位の差はみられないが、札幌市では、第四位に「工場・家の過密」があげられ、その他の市では、「文化・娯楽施設の不足」があげられている。7.東京・大阪のような大都市に住みたいという気持は、一二%のものがもつており、二〇代のものでは二〇%近くに達している。8.子供を「地元で就職・独立させたい」とするものと第2節 高度経済成長期の都市化と都市生活195世

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