の動向や道民意識の高揚により、今後、低減の方向へ進むと考えられる。しかしながら、スパイクタイヤ問題は、輸入タイヤ等を含めたスパイクタイヤ全体の使用を規制しなければ本質的な解決とはならず、しかも、この問題の重大性からその使用を速やかに規制する必要がある。条例制定の必要性現行の「北海道スパイクタイヤ使用自粛指導に関する実施要綱」では、スパイクタイヤ問題の解決を図る上で限界があることから、スパイクタイヤの使用に関する規制や対策を明確にするとともに、道、市町村、道民などが果たさなければならない責務を明らかにするため、条例を制定する必要がある。2 スパイクタイヤ規制の方法スパイクタイヤ使用の全面禁止 スパイクタイヤの使用は、種々の社会問題を招来しており、この問題を抜本的に解決するためには、その使用を全面的に禁止する必要がある。しかし、スパイクタイヤの使用を即時に全面的に禁止することについては、現在の非常に高いスパイクタイヤの使用状況等により困難であることから、その実施時期は、スタッドレスタイヤの使用が相当程度普及するなど社会的合意が得られた時点とし、おおむね国の調停に基づく平成三年四月のスパイクタイヤ販売中止以降、早い時期に実施することが適当である。3 スパイクタイヤ規制を実効あるものとするためには、道路環境整備、冬道安全運転技術の普及等のドライバー対策及び自動車やタイヤの研究開発が重要であり、これらの対策を総合的、計画的に推進する必要がある。道路環境の整備本道の冬道交通の確保については、厳しい気象条件等から、現状では、道路整備及び道路管理技術の面で一定の限界があるものと考えられる。しかしながら、道路環境整備は、脱スパイクタイヤの〈中略〉スパイクタイヤ規制に伴う対策第3節 高度経済成長期後の都市生活209(1) (1) (3)
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