北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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4 『アイヌ新聞』が報じた地域の動き各コタンから帯広市伏古コタン(部落)では来る二十日頃アイヌ協会の支部発会式を行ふが広野守氏支部長就任と内定。釧路市春採のアイヌ協会支部では山本多助氏指導の下製塩事業其他を計画中で多大の期待となつてゐる。旭川市近文では荒井源次郎、川村兼登両代表中心となつて給与地の確保の為に敢斗中である。日高浦河のアイヌ協会支部では代議員小川長𠮷氏の努力で軍放出衣料の入手に努め、要路に訴へた。余市町ウタリーは関房𠮷氏、違星松太郎氏等指導の下にリンゴ園の手入に敢斗中だが、早くも出来秋が期待される。(北海道立図書館所蔵)アイヌ新聞社『アイヌ新聞』一号一九四六年六月一一日胆振鵡川のウタリ達は今年こそ米の増産を図らうと、肥料難其の他の苦労を克服すべく水田耕作に精出してゐる。(北海道立図書館所蔵)第1節 戦後改革・制度整備期の生活と文化229      

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