４．一般農村勤労者ニ対スル結核予防施策ノ徹底５．妊婦手帖制ヲ中核トスル妊産婦ノ保護徹底６．伝染病及花柳病ノ予防徹底７．医薬品及衛生材料ノ自給並ニ適正配給ノ徹底以上各項ノ対策徹底ノ為各種施策ヲ実施ス三．本道ニ於ケル事変〔（日中戦争。当時は「北支事変」と呼称〕発生以来ノ人口増加ノ状況左〈略〉ノ通ニシテ昭和十四年消耗ヲ受ケタルモ昭和十五年ヨリハ常態ニ復シタリ前ノ約一、六五〇人ガ現在ハ約一、三〇〇人ニ減少シ医師一人当人口二、七一〇人ニシテ全国平均（昭和十四年調）ノ一、三三九人ニ比シ著シキ負担過重トナリ而モ此ノ現象ハ益々深刻トナリツツアリテ之ガ対策トシテハ庁立女子医学専門学校ノ設置同保健婦養成所ノ設置ニ依リ女子タル医療関係者ノ養成ヲ図リツツアルモ終戦後医師ノ復員ニ基キ相当緩和サルヽモノト思料四．結核対策ニ関スル件編者注）ノ第二位ヲ占ム。昭和十七年全国平均人口一万ニ付二〇・九〇本道ハ二八・一九ナリ。依テ当庁ニ於テハ結核予防特別対策ヲ樹立シ万全ヲ期シツツアル予防対策トシテ実施中ノ主ナルモノ左ノ如シ㈠ ㈡ ㈢ 痍 着 ス本道ニ於ケル結核死亡者ハ最近約一万人全国府県中日本医療団ニ依リ六、〇〇〇病床ノ増設ニ著（）手中ナルモ資材難ノ為現在迄ニ六七〇床ノ増設ヲ見既設ノ分ヲ合セテ本道ノ結核病床ハ二、〇五五床（外ニ傷夷（）軍人療養所一、〇一〇床）ヲ有ス。尚之ニ代ル暫定措置トシテ既設空家等ヲ利用シ軽傷者ノ保養所（奨健寮）一三ヶ所九〇〇床ヲ設置ス結核予防会ニ依リ結核予防模範地区二ヶ所ヲ設置シ更ニ結核多発地帯ノ市町村一〇〇ヶ所ヲ指定シテ其ノ区域内住民ニ対シテハ各種ノ予防施策ヲ滲透徹底セシム勤労者、帰郷者、接客業者、中等学校入学志願者、国民学校修了就職児童等ニ対シテハ一斉検診ヲ施行シ未感染者ニハ予防液ノ接種、罹患者ニハ療養ノ指289第1節 戦後の制度整備期の公衆衛生
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