北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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〔衛生部防疫課〕2 伝染病防疫について本道ニ於ケル医薬品及衛生用資材ハ殆ド道内ニ依存ナリシモ現下ノ状態ニテハ道内ニ於テ出来得ル限リ自給ノ方策ヲ講ズルニ非ザレバ需用ヲ満ス能ハザルヲ以テ目下自給態()制確立ノ為製薬工場ノ道内移入生薬原料ノ道内生産等ニ努メツツアリ尚ヂフテリヤ血清ハ道内ニ於テ製造可能トナリ目下製造シツツアリママ(北海道立文書館所蔵 A七一 一七一六)一 数を示し昭和二十一年中には壱万六千名を突破し前年中よりも弐千参百余名の増加で殊に発疹チフス並に痘瘡患者の好発期を控えて憂慮してゐるが本年に入つて沙流郡平取村に四十五名の発疹チフス患者の集団発生を見たが其の後終息し現在の処は散発的発生で平穏状態であるが昨年の徹()を踏まない様全面的に左のやうな計画に基いて之が防疫機関を動員して防疫強化を計つてゐる1.防疫出張所の新設伝染病防疫について終戦以来各種悪条件に伴つて伝染病は未曽有の発生伝染病の防疫体制北海道庁「長官事務引継書 -轍   昭和二十二年四月」一九四七年291第1節 戦後の制度整備期の公衆衛生(2) 

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