5 地域医療の混乱是正〈中略〉設けても赤字経営となることが充分予想できるような面の二つの要因が含まれている。この第二種無医地区については国のへき地医療対策と併せ更に関係分野との連繫協力によって道及び道以外の公的医療機関を中核として計画的に施策を講ずる必要がある。3 本道の無医地区は全国総数の一八・三%(第二種については一七・八%)を占めしかも面積が広大で人口稀薄地区が極めて多いことは、対策上の困難性を倍加しているがこの打開を期するためには診療所の設置、巡回診療等有機的且つ多岐的な施策の配慮が必要である。4 国民生活の安定、国民皆保険の目的から特に第二種無医地区に対しては国としての強力な政策によって財政的措置を講じ昭和四十年を目標とする医療機関整備計画と併行して無医地区の解消を期することが望まれる。旭医発第二三五号昭和六二年一二月二二日書 殿 殿 師走の候となり、なにかとご多忙のこととは存じますが、貴職におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申なお国保診療所、開拓診療所については、設置費に対し国庫並びに道費補助がなされている。北海道知事横路 孝弘 北海道旭川保健所所長 古本 博 要 望 旭川市医師会「要望書」一九八七年旭川市医師会 会長 原田 一民 (北海道立文書館所蔵)299第2節 医療・保健資源の配置
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