人口10万対図一 年次別罹患率・死亡率推移(一〇.三一現在)すなわち、本道においては昭和二四年に人口一〇万対一二・〇という罹患率が示す如く、かなり大きい流行があつた。この年次はポリオが届出伝染病となつた翌年であるので、実際にはもつと大きいEpdemicであつたと推測されるのであるが、しかし、これをPeakとして以ii 521 降隔年流行の起伏を繰り返しながら次第に罹患率は低率となり、昨年は人口一〇万対一・九と最低の罹患率を示している。死亡率の年次別推移も略同様の傾向を示し、昭和二四年の人口一〇万対一・四をPeakに漸減を辿り、昭和三二年以降は人口一〇万対〇・二と最低を推移している。しかるに本年に入ると反転して急激に患者発生が増加し、一〇月三一日現在、罹患率は人口一〇万対三六・九、死亡率は二・五という既往には全く認められない異常流行となつたのである。これを全国の推移と比較すると、死亡率では大差ないか、むしろ全国の方が高率に推移しているが、罹患率では逆に低率に推移し、しかも本道の発生と異なる点は、昭和二六年にPeakがあつて後次第に減少し、昭和三〇年の谷を境に再び上昇傾向を辿り、隔年流行の起伏は認められないことである。疫学的に、広い地区では数年の間隔でポリオ流行の起伏が繰り返されると言われているが、本道における今回のEpdemicも、かかる周期説に3021000.50.2502012.08.5104.45.65.03.83.92.72.62.41.42.12.21.30.90.70.60.60.50.50.30.4242526272829年次第1部 社会・文化 第5章 保健・福祉・医療北海道全 国罹患率北海道全 国36.9死亡率(1567)4.14.12.32.53.22.5(105)2.81.91.91.71.50.40.2303132333435
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