北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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図二 年次別致命率推移(一〇.三一現在)0%i   従えば、Durchseuc(hマnマ)ungという自然現象の一つの現われとも言えるけれど、罹患率にみられる本道とわが邦との年次別推移の差異は今後検討を要する問題と考えられる。Peakがあるが、春から夏にかけては比較的緩徐な発生Epdemicである昭和二四年および昭和二五年~三四年のPeak迄急上昇の発生曲線を画き、九月においてもな一方、致命率の推移については図二に示すごとく、昭和二九年以前では大きな隔年起伏が認められ、しかも罹患率の高い年次には反つて致命率は低い傾向があるが、昭和三〇年以降は全国の致命率の推移とほぼ同様にそれよりは緩徐ではあるが減少の傾向を示し、今回の流行でも致命率の点では六・七%とむしろ低率であることは注目してよい。すなわち、ポリオ患者増多の質的面は、罹患率の上昇と致命率の減少に由来するものであると言えよう。次に、本年の月別患者発生の様相を既往のそれと比較してみると、やはり異常流行であることが窺われる。すなわち、図三〈略〉にみるごとく、例年は過去の一〇年間の変異図表に明らかなように、八月に発生の推移を辿り、九月以降は急速に終熄に向う傾向(九月には八月のほぼ六〇%に減少)を示すに反し、本年は八月3034034.33025.324.121.92014.412.013.5107.324252627北海道全 国23.923.017.419.315.914.815.012.08.58.78.56.77.64.72829303132333435年次第3節 疾病とその対策

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