加している。そのうち四三八名が特別被爆者であった。308五三名で最も多く、次いで室蘭市三一名、帯広市二四名、釧路市二三名、旭川市二二名、函館市及び千歳市各二一名の順である。以上の被爆者に対する北海道内被爆者健診委託医療機関は六八機関、被爆者一般疾病医療機関は三三一機関あり、数としては充分のように思われるが、被爆者の間に、各医療機関に於ける原爆症に対する認識が低いという不満の声が聞かれた。表二〈略〉に示す如く、今年度の特別健診受診率は四一・五%であり、昨年度(四一・三%)とあまり差異はみられなかった。各地区別にみると、最高は北見地区の六九・二%であり、最低は釧路地区の三二・三%であった。概して、受診率は低いと云える。その理由について、 被爆者の声も併せて推考するに、①地理的に健診場所が7 被爆者健康診断一〇月二〇日より約二週間にわたって実施された。昭和三九年度より、毎年、北海道衛生部によって行われている北海道在住原爆被爆者特別健康診断が、今年も健診地区は昨年度と同じく八ヶ所で、対象者四六五名中、一九三名が受診した。以下、その受診状況並びに健診成績について報告する。被爆者分布状況(表一〈略〉参照)北海道に於ける昭和四四年九月三〇日現在の被爆者手帖所持者は四六五名であり、昨年度に比し二七名増被爆者への医療北海道衛生部保健予防課「北海道在住原爆被爆者特別健康診断報告書 医療 〈中略〉昭和44年度」(同「原爆昭和44年度」一九七〇年 所収)一九六九年道内被爆者の分布状況をみると、札幌市在住者が一特別健診受診状況第1部 社会・文化 第5章 保健・福祉・医療(C) (D) (2)
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