北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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9 北海道レベルでの問題〈一九七三年〉ママ㎞()、東西二〇〇㎞にわたり本州の一部府県全体の面積を二、北海道レベルでの問題① 地理的・気候的条件による行政効率の低下戦後人口十万につき一か所の保健所を設置する保健所     上廻る広大な面積を管轄する保健所も出現している。加法施行令に基づいて、北海道には四五か所の道立保健所が設立されたが人口密度が薄い本道では面積四、一二二えて交通網の不備、冬期間の寒令・積雪は、保健サービ住民にこたえる保健所づくり自治労全北海道庁労働組合合理化対策部『住民にこたえる保健所づくりをめざして 保健所シンポジュウムから―』一九七四年―第一回ス活動の展開に一層の困難を伴なわしめ効率的な保健行政の推進を妨げている。② 人口の都市集中、炭砿閉山、離農、離村等の影響による過密・過疎の現象、市町村合併の結果によって保健所管内人口は二万を下廻る個所逆に四〇万に増加した個所等の不均衡を生じている。このような背景を保健所業務から把えてみた場合、数年前までは農山村中心型の保健活動を展開していた保健所が急激な人口増加に伴なって一挙に都市中心型の活動へと転換を迫られておりそのテンポに追いついて行けない悩みを抱えていたり、その逆の現象に戸惑いを生じている保健所もある。何れの問題にしても管理機能の面から、管轄区域に対する再検討が必要になってくる。③ 地区住民の健康保持に関しては、地方自治体の責任において取り組まねばならぬことは当然であるが、現実に過密・過疎に関連する問題市町村における保健活動の格差第四節 地域の健康と福祉312第1部 社会・文化 第5章 保健・福祉・医療(1) 

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