北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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集まった。かつては札幌市民の貴重な水源であり、用水としての役割を終えた後も自然豊かな野鳥の楽園として市民に親しまれている。この資料はボート乗り場建設に反対する内容で、札幌市は計画を撤回しているが、その後もパークゴルフ場建設が問題化している。一九九〇年代以降、様々な問題に対して住民のクレーム申し立てが増えており、同時に、市民活動の多様化も顕著である。具体的な例を挙げれば、ゴルフ練習場・変電所・パチンコ店・携帯電話タワーなどに対する建設反対運動の他、リサイクル・身近な環境に住む希少種保護活動など、様々な活動が展開されている。空港のジェット化を目指し、滑走路の延伸を目指す活動を進めているが、地元住民の多くは騒音への懸念から反対するという構図が今日も続いている。なお、この問題でも市民ネットワーク北海道が深く関与し、議会で関連質問を行ったり、請願の紹介議員になったりしている。資料32は、西岡水源池の開発行為に関して日本野鳥の会札幌支部の機関紙に掲載された記事である。西岡水源池は、資料33は、丘珠空港延伸に反対する地元自治会の連合組織が札幌市議会に提出した請願書である。札幌市は、丘珠西岡水源池問題丘珠空港第七節 身近な環境を守る住民運動342(1)    (4) 第1部 社会・文化 第6章 社会運動

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