北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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殿殿書 記-岩尾内ダム対策委員会 委員長 昭和三八年六月一五日朝日町長 織戸三松 天塩川水系組合開発期成会々長士別市長 佐々木良五郎 ダム建設をめぐる住民運動北海道上川支庁地方部総務課「岩尾内ダム建設経緯 1」一九六四年今般天塩川水系総合開発期成会に於て促進されて来た岩尾内ダム実施設計調査に伴い、旭川開発建設部岩尾内ダム調査事務所長より立入調査承諾を求めて来たが、之の件について当水没地域住民と致しましては、調査開始以来一〇数年不安定な生活を余儀なくされて、ダム建設に関しては意志表示を致す機会を得ぬままに今日に至った次第で私達水没者の立場に於て下記について要望致します。1.ダム建設に伴う損失補償について研修するための費用の負担願えるや。2.受益町村は補償金に対する上置き助成の用意ありや。3.万一ダム建設実施せぬ場合は研修費の全額及び過去及び現在の調査段階における諸種の受益被害に対する見舞の用意ありや。上記具体的回答を求めます。林 庄治郎 要 望 (北海道立文書館所蔵 A一一二 一八一三)【市民・環境・政治運動】第一節 「高度経済成長」と大規模開発と社会運動1 岩尾内ダム建設に対する要望〈一九六三年〉35338 (1) 第1節 「高度経済成長」と大規模開発と社会運動

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