北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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編者注)〔(明るい豊かな未来を築く会作成ビラ〕火発着工賛成・栄光の市制を達成させよう若年層は減つている過疎論議のなかで伊達町は年々多少なりとも人口が増  ..   者たちだと言いますが地元に定住しようとしても職場が加し本道三三番目の三万人市制が施かれることは地域の発展のためにもよろこばしい限りです。しかし総人口のうち自然増、社会増の動態、とくに将来の町勢を支える中・高校生徒数が年々低下している現況をみると心配でなりません。しかも高校卒業生の半分以上が就職する若あるのでしようか。生活環境は守れる伊達火力発電所建設をめぐる社会運動451~4711」一九七〇~七三年北海道胆振支庁経済部水産課「伊達火発関係 北電火力の誘致はすでに町議会で二三対一で賛成、長和地区の火力建設敷地内農家一八戸も円満に移転が完了しています。しかし、火力問題は極く少数の反対者のために歪められた方向にすすんでいる現状をみるにつけ、その空白と徒労に言いつくせない義憤さえ感じます。問題になつているのは大気関係です。反対者は公害があると断定していますが、すでに環境庁は生活環境を守る立場から地区別に排出基準を定めています。これによれば伊達地区はボイラー一缶当り〇・〇三八PPMと指定され、これに対し伊達火力は二機で〇・〇一九PPMに規制することを公約しています。さらに監視体制の強化、町民サイドの公害防止協定を結ぶと町理事者も公言しています。火力建設は伊達町にとつて画期的なことでこれを建設させることによつて関連企業の誘致もできます。もちろん公害のない企業のことです。反対派は建設されても町経済にプラス3 賛成派の主張〈一九七二年〉356(2) 第1部 社会・文化 第6章 社会運動【市民・環境・政治運動】

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