子供「どうして伊達に建てたの?」親 思つたのでしよう」子供 「おとうさんや、おかあさんはどうして反対しなかつたの?」親 「……」火力発電所が建設されたら、こんな会話が、きつとたくさん出るだろうと思います。家庭の平和は健康な家族の集りから生まれます。重い病気を持つ人、ゼンソク発作の人達にとつては、まさに生地獄です、医療費も高くつきます、せめてきれいな空気は吸いたいのです。そのためにも、悪いものは防がねばなりません。「科学を信じろ」というが……町長さんは「科学を信じて安心してまかしておいて下さい」といわれましたが、科学を信じて建てた先進地では、老人、子供の患者が確実にふえています。八戸では年に三〇〇人発生(八戸火力と日東化学等との複合汚染)四日市の二の舞は踏まないといつた鹿島でも……本当に、町の発展になるのでしようか? 者は極く一部」なのでしようか町発展につながるとお思いでしようか。達の自然を子孫に残すことこそ、お金では買えない宝ではないでしようか。賛否を問いますと、ほとんど全部反対といいます。商工業者の御家庭でも、御主人は個人的には反対といつているそうです。むしろ今では、〝賛成者が極く一部〟なのではないでしようか。子供に残しておきたい美しく青い空、きれいな海 では「補償をすれは良いだろう」と決め込んでいるかに聞かされています。噴火湾のきれいな海をお金で売一部商工業者の方々、本当に火力建設は将来の伊達全国的に自然保護が叫ばれている今日、恵まれた伊環境保全の重要性を認識してきた町民は火力建設の海が汚され、漁業がダメになることに対して、北電本当に「反対 「町長さんや、町の偉い人たちが町が発展すると360第1部 社会・文化 第6章 社会運動【市民・環境・政治運動】
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