編者注)〔(長和農業を守る会作成ビラ〕編者注)るなんて、とても悲しいことです。売る者は「お金が入るから……」といわれるかもしれませんが、売る物を持たない私達弱い者は、ただ被害を受けるだけです。伊達町は保守的な町といわれますけど、恐しい亜硫酸ガスに目をつぶつて、犠性的精神から、火力建設に協力する必要はないと思いますが、いかがでしようか。 このきれいな空気、美しい自然はいつまでも子供達に残しておいてあげたい‼北電さん、弱い者いじめはやめて、もう帰つて下さい。発電所は建てないで下さい。町長さん、私達の期待を裏切らないよう、英断を期待します。一部の火力賛成者に訴える○昨年〔(一九七一年〕末、私達長和農業守る会は、北電火力に絶対反対を表明した。今年一月三〇日には、館山下健康と農業を守る会が、一月二八日には、有珠果樹栽―大石長官に陳情とその真相―培組合が反対で立ち上つた。更に町内アチコチの農業者の間で強い不満がくすぶつています。当り前の話でないでしようか‼ 農家によい事は一つもなく、公害だけがたつぷりあるのだから。○大石環境庁長官は語る一月二六日、私達は、長官にお願いに行つた。長官はあらまし次の様に話されました。・ ・ 私達は、一介の政治屋と違う。慈父のごとき政治家の・ 姿をかいまみたように思いました、最後に長官は、呟くように、「どうして北海道は権力者の言いなりになるの 伊達はよく知つている。よい所だ。あの自然は残しておきたい。個人としては伊達火力に反対だ。国の環境基準は、ダメです。公害は出るだろう。 住民の納得しない、火力誘致はダメだ。本州で火力が仲々建たないのは、住民が火力公害のオソロシサを知つているからだ。本当に反対なら、もつとガンバツタら好いだろう。 通産省には皆の意見をよく話してあげよう。361第1節 「高度経済成長」と大規模開発と社会運動
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