北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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四〇年度事業の報告札幌市民生活協同組合は昭和四〇年一〇月一日、北二    二、〇〇〇人の方々に組合員となつていただくこと。五条東三丁目大学村店、北七条西一八丁目桑園店の二カ所で営業を開始致しました。四〇年度半年を過ぎて、当初の目標でありました三つの課題、すなわち組合員の声を集めてこれを運営に反映させること。二つの店舗で採算の立つ経営を行うこと。職域生協から市民生協への転換札幌市民生活協同組合『昭和41年度定例総代会議案書 事業報告書・事業計画書』一九六六年を幾度の困難にぶつかり、曲折を経ながらもほぼ予定通りに終ることができました。その主な点を御報告し、今後の運営の教訓といたしたく思います。供給活動は開店後直ちに桑園店の予算達成が不可能であることが判明し、ただちに執行上の予算を修正し桑園店の供給予算を七%四三〇万円減じ、その分を大学村店でカバーする計画を立て両店とも修正予算をほぼ達成することができました。荒利益率は桑園店の一〇月、一一月、一二月期間開店の直後に大巾なロスを生みその額は約一〇〇万円に達しました。原因は開店の繁忙のため、全般の管理が行きとどかなかつたことによるものでした。この荒利益率の安定のために全力を投入し全職員は徹夜の作業で商品管理の水準を引きあげることに成功しました。一月、二月、三月期は予定を上回る成績をあげることができました。前半の利益率の低下による損益の悪化をばん回するために経費の節約を計り、人件費、物件費でほぼ同額の一〇〇万円を回復することができました。結果として半年第三節 「組織」の運動から「市民」の運動へ札幌市民生協の設立3783) 2) 1) (1) 第1部 社会・文化 第6章 社会運動【市民・環境・政治運動】12 

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