北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
395/1232

間を通算した実質上の決算は四〇万円の黒字で終ることができました。最終決算表の作成に当つては、開業費、創業費一三〇万円を全額経費に算入し、減価償却は三カ月分一〇〇万円とし、残額二七万円を価格変動準備金に繰入れ、計上純益は〇といたしました。資金の運用は予定通り進行し借入金の必要はありませんでした。しかし自己資本(組合員出資金)は二〇〇万円であり、更にその中一三〇万円は生協の職員の出資によるものであり、実質的に組合員の拠出した出資金は七〇万円です。半年で一・一億円を営業する生活協同組合としてはあまりにも微少であり、仕入の改善、設備の改善を困難にしております。短期に飛躍的な改善が必要です。大学村店の増改築を実施致しました。これにより旧来五〇坪の店舗が七六坪となり、そのほかに組合員集会室を設けました。要した資金は四〇〇万円で、組合員の増資、国、道からの低利融資、運転資金等でまかなう計画でしたが、組合員による増資の作業ははかばかしくありません。引き続き増資を訴えて進みます。今回の増改築は組合員から大変喜ばれております。更に第二期、第三期の工事を計画したいと思います。これを成功させるためにも組合員の皆様に積極的な増資を訴えて行きます。組合員の増加は予定を下回りました。これは生協の組織部を含めた全員が開店の業務と商品管理の改善のために全力投入を行い、組合員の拡大を積極的に取り組むことができなかつたことによるものです。大学村地区では一二月から桑園地区では三月期から本格的な活動をはじめ、三月末一、四五〇名、五月末一、七〇〇名、六月二〇日一、八〇〇名と七月中に二、〇〇〇名を突破することができる予定です。この間大学村地区で主婦組合員による小集会(家庭     班)が四〇カ所、八〇回、桑園地区では一〇カ所二〇回開催されました。この席で組合員の寄せられた御意見は約五、〇〇〇にのぼり、理事会、職員の討議を経て、営業改善に大きく役立ちました。特に大学村地区では魚部門の改善、野菜部門の改善の御意見が寄せられ、改善の379第3節 「組織」の運動から「市民」の運動へ

元のページ  ../index.html#395

このブックを見る