北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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北海道各地 十月十五日から十七日にかけて、釧路ベ平連と旭川ベ平連の集会に出席してきました。どちらも十月二十一日の国際反戦デーへの結集をめざして活動の一環として「反戦運動の今日的課題」について語りあおうという趣旨でした。釧路ベ平連は、雑誌『思想の科学』の釧路グループとしてねばりづよい活動をつづけている方々が中心です。ミニ・コミ活動として『同時代』という雑誌を発行しています。その文化活動とダブリながら、ベ平連の活動があたらしい領域としてひらけてきたわけです。ですから、札幌べ平連札幌べ平連『札幌・ベ平連ニュース』№一五ベ平連の動き一九六八年一一月花崎皋平 中心メンバーのいそがしさは、相当なもののようです。三十代の実業市民が活躍している点で、札幌や旭川に足りない要素をそなえているのが特色です。「こちらではベ平連は前衛なんですよ。」という話でしたが、中程度の都市での反戦運動家はたしかにその都市における前衛であることにまちがいないでしょう。文化と政治とが不可分なものとして考えられ、両面の前衛を志向している釧路の活動家の方々の健闘に期待したいと思いました。十六日夜、旭川ベ平連の集会。ここは釧路とはまたも毛色がかわって、圧倒的に若い世代の集まりです。中心になっているFさんが先生であることからくる現象ですが、それなりになにかを学び、なにをしたらよいかをさぐっているような雰囲気があふれていました。その中で先日の京都国際会議を手伝ってきたIさん(女性)を見つけました。彼女が旭川ベ平連で果して下さるであろう役割が今後次第に顕著になってゆくにちがいありません。Ⅰさんがこれまで生きてきた経験の豊富さや、それをつらぬいて来た思想性については、短いスペースでは書き北海道各地 べ平連の動き381   (2) 第3節 「組織」の運動から「市民」の運動へ13 

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