ミサイル基地フンサイ‼長沼千歳 三月二九日のブル新〔(ブルジョア新聞。ここでは大手の全国紙を指すものと思われる。〕の報道でも分かったように、千歳基地(航空自衛隊)では、地対空ミサイル『ナイキJ』の機材のドウ入が二八日までに終った。第二航空団がホザクには、雪がとけたら、できるだけ早く組立を始め、七月には部隊編成できる! 高射群本部と二個中隊(約五百人)、長沼分とん地には一個中隊(約二百人)が配置される予定れがミサイル基地の阻止ができなかったらのハナシ‼三月二九日、われわれ(札ベ)は長沼へ現地の状況を少しでも知るため出かけた。午前一〇時すぎに長沼に着き、ミサイル基地設置実力阻止(異議ナシ!)の団結小屋まで、八名の隊列をもって無届デモを貫徹した。そして、四月五日には四名でもって長沼へ出かけた。われわれ札幌ベ平連は、長沼斗争を勝利するまで、現地長沼、札幌の地において、そして全国規模の斗争として斗いぬく!編者注)長沼では、反対同盟、井上松次郎氏、石黒国男氏の各氏に会い、現地の様子を説明してもらった。その概要をここに箇条書すると、◎ 町長をリコールできたが、そのとき日共〔(日本共産党〕がヘゲ〔(ヘゲモニー。主導権〕をとれなかったた千歳基地にはめ、町民大会を日共につぶされてしまった。そして現状では、四二区の各区長をミサイル誘致結成会の支部もしわれわ長にするなど、悪党中川町長一味の反革命的策動のた ― ◎ め、町民大会の開催は不可能となっている。だったが、今は農民自体の中に農業に対する愛着がなくなっている。そのため基地阻止の斗争が町民から浮き上がりの状態にある。◎ 長沼斗争を全国に働きかけ、長沼斗争を全国的に展開する、などが考えられる。◎ ミサイル基地の話が出た頃、町民大会を開いたなら農民自体の基地阻止の動因は水害に対する懸念から斗いの戦術として、1.現地における直接行動。2.長沼斗争を単にひとつの基地斗争として捉えるだけ編者注)編者注)383第3節 「組織」の運動から「市民」の運動へ
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