生活クラブの運動の中から私たち「市民ネットワーク北海道」は、生活クラブ生活協同組合の運動の中から生まれてきました。生活クラブの食品を中心とした共同購入活動は、有害食品の追放を目指す告発型や単に良いものが欲しいというそれではなく、社会や生活のあり方との関係性の中で納得出来る消費材を私たち自身が主体的能動的に手に入れ、納得出来る消費生活を営むことを目指したものでした。それは「消費生活を自治する運動」と云えるかも知れません。そしてこの活動を通して鮮明になってきたことは、消費生活はそれだけで独立して存在するのではなく、社会の様々な側面と有機的に関連しあってトータルな生活を構成しているということ、つまり、消費生活を真に自治するためには、トータルな生活そのものを自治しなければならないということでした。そのことを最も鮮明なかたちで意識させられたのが、一九八八年度の泊原発直接代表 津田 祥子 請求運動における道及び道議会のあり方でした。このような経過から、私たちは政治を考えてゆく生活クラブ内組織として「元気に政治する会」をつくり、更に市民に直接的に働きかけてゆく組織として、生活クラブとは別に「市民ネットワーク北海道」(略称「市民ネット」)を発足させました。私たち市民ネットの基本的な考え方、政策については、現在文章化の作業を進めていますが、いくつかの視点を紹介すると、1.市民自治治を目指します。象徴的に見られるように、今世界では、軍事力、企業力で動かされた時代から、市民の連帯と協同で動かせる時代に入って来ています。しかし日本の政党は、未市民ネットワーク北海道の目指すものいくつかの視点政党による請け負いの政治から、市民が自治する政東欧の変動や環境を重視する市民組織の議会進出に395 ―― 第4節 「主婦」の社会運動参加
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