北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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ける女性の歴史的地位を物語っています。(札幌市議会では、七〇名中、女性議員はわずか一名です)人口の半分は女性、議会においても、もっと女性が増えるべきだと考えます。適正云々の問題ではなく、正しく民主主義の問題なのです。また、女性に限らず、従来の生産論理に基づく産業社会が排除してきた主婦、学生、障害者、高齢者が、男性と平等に参加できる社会を目指します。ワーカーズ・コレクティブ設立趣意書私たちは生活者として、生活クラブを通じて必要な消費材の共同購入活動を進め、その過程で、消費材を通して社会のカラクリの一担を垣間見、協同することの重要(市民ネットワーク北海道所蔵)「ワーカーズ・コレクティブ設立総会」一九八六年性を学んできました。その中から、もう一歩協同のワク組みを広げ、生活者の視点で、働くこと、地域社会のことを視野に入れた運動体として、ワーカーズ・コレクティブを構想しました。ワーカーズ・コレクティブは誰かに雇われて働くのではなく、働く者自身が出資し、事業主として働く自主管理協同体的な運営をする事業体です。ワーカーズ・コレクティブとして事業を行う意義は、資本を持つ者が利潤追求のために、働くということをその手段として事業を行うのではなく、働く者自身が、自分自身の労働報酬を自分自身のために、自分自身の頭と手で、協同によって生み出すために事業を行うことにあります。このような方法で事業を行うことにより、大きな資本を持たない者にも資金を持ち寄り、協同し、自主管理していくことで、自分自身の生き方に対して、納得のいく       働き方の可能性を拓くことを模索します。更に、今日の企業社会、競争社会とは質の違う働く場ワーカーズコレクティブ設立趣意書397第4節 「主婦」の社会運動参加21 

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