北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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竹内〔(黎一〕科学技術庁長官に対する原発廃棄物施設設置反対道民連絡会議の申し入れ幌延町への「貯蔵・工学センター」設置及び立地環境調査に反対する貴職におかれては、国務執行において寧日なきことと、拝察申しあげます。北海道は、今、秋たけなわで、自然の豊かな恵みに幌延問題編者注)日本社会党道本部『社会新報 3』(「幌延核廃棄物処理施設反対運動関係」 一九八五年 申 入 所収)一九八五年一〇月九日道本部速報№よって、活気にみちていることは、御覧の通りです。幌延町に、動力炉核燃料事業団が設置を予定している「貯蔵・工学センター」は、この様な北海道にとって、将来にわたり、深く影響を与える施設として、全道民が注目しておりますが、特に、緑豊かで漁業資源の豊富な道北地域は、北海道の中でも重要な位置を占めており、ここに高レベル核廃棄物を処分することは、地域経済・道民生活に多々の損失を与える事が心配されています。横路孝弘北海道知事は、ご承知のように、道民の中にまだ多くの議論する余地があり、全体の合意が成立っていないこと。幌延町周辺の自治体がさらに慎重な検討を望んでいること。そして、多くの住民が、反対を表明していることから、動燃が計画している、立地環境調査についても、受けいれられない旨、判断されました。私たち道民連絡会議は、独自の欧米視察・情報収集な書     どによって、ガラス固化技術はじめ、再処理・核燃料サイクルの技術が、今()だ、世界的にも確立されていないことを承知しております。ママ第五節 核・原子力をめぐる社会運動反対申し入れ403(1) 第5節 核・原子力をめぐる社会運動25 

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