〔施設運営の活性化をめざして佐藤春男〕なお一層、幸甚と存じます。さて、太陽の園は、精薄施設のモデル的、先駆的な役割を荷なって設立されて、十五年が経ちました。この間、安井前総長先生は、学園の運営について総長会報等を通じて、色々な機会に色々な形で述べられていましたので、それが太陽の園運営の基本方針に代わるものであったと言えます。私は、総長会報等をとりまとめた「安井淳集」をくりかえし読むたびに感銘をうけ、私にとり貴重な教えだと思っています。だからと言って安井先生の真似をいくらしようとしても、容易にできるものではありません。新(北海道立図書館所蔵)北海道立太陽の園『やまのおと』一号一九八四年四月米の総長としては、職員幹部と相談のうえ、今年はこれとこれを重点に取上げようというようにして、太陽の園の運営方針を決めることにしたいと思います。そしてその総論に沿って、各論として各学園の事業計画がプランニングされるようにと考えています。太陽の園の要覧をひも解いてみると、運営の特徴として、「道内精薄施設のセンター的役割りを果す」など四項目を掲げていますが、この十五年の歩みの中でどう具体的に推進してきたのか。また、現在の内外の情勢の中で適切なのか。いま一度見直してみたいと思います。見直すことによってこれまでの実践への検証を行ない、さらには、新しいことへの展望につなげたいと思います。十五周年を契機として、これから二十年に向っての具 析 各関係者に理解してもらい、将来的な展望のもてる施設体的な中期運営計画を作ることによって、行政を含めたづくりを推進していきたいものと考えます。ちなみに、これら現状の分折()と課題の整理、展望の構築には持定の人の力だけではできません。また、誰かが施設運営の活性化をめざして431第2節 入所施設設置運動38
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