北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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障害当事者自身の声障害ある人々の生活改善D-2408-9999-00028535近況報告 私は、今度国会に提出される刑法改正案は、戦前の治安維持法以上の悪法だと思います。その中に精神病についての規定があり、精神障害者やかたよった性格(精神病質者)とみなされると精神病院に三年入れられ二年ごとに二回更新が限度で重罪事件をおかすおそれがあると裁判所で認めれば、一生入れられます。この法律は、私達精神障害者を今までよりも長く病院に入れられるだけでなく思想統制につながり、なによりもおかしいと思うのは、精神病者が、病院に入るかどうかをきめるのは医者だと思っていたのに裁判所がきめるということです。私の疑問『すみれ会便り』№一二 (特定非営利活動法人精神障害者回復者クラブすみれ会所蔵)一九七四年私は納得できません。健常者と障害者が、同じ都心の目的地を目指して出発   した場合、到達時間にどの程度差が出るか―。こんなテーマを掲げて、障害者の生活と権利を守る北海道連絡協議会(略称・障道協、三浦彌会長)の体験会が十七日、札幌市内で行われた。結果は車イスで、健常者のほぼ二倍。介助人付きながらも行く先々で立ち往生を繰り返し「障害者に不便なマチ札幌」が改めて浮き彫りにされた。同障道協では昨年も、一般市民や市議に呼びかけて都健常者と同じ目的地目指したら…車イス、二倍の所要時間弱者に不便なマチ、札幌 『北海道新聞』一九八三年七月一八日北海道新聞社許諾〔人名〕より障道協が体験会第三節 障害当事者による障害者運動:地域生活の実現39 40 第3節 障害当事者による障害者運動:地域生活の実現433

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